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「なぁなぁwwwwwwww外に出ようぜwwwwwwww明るい未来が君を待っているwwwwwwww」
待ってねーよと小さく呟くと、菜々が僕の顔を覗き込んできた。
「なぁおいwwwwwwwwだったらワタスの家に遊びこいよwwwwwwww盛大に祀ってやるからよwwwwwwww」
「祀らなくて良いし。行きたくもない」
そう言った直後、菜々は悲しそうな表情を浮かべた。
「行きたくもないって…ひどい」
「いや、だからそれはだな」
「分かってる。良いよもう。帰るね」
ベットから降りて、部屋を立ち去ろうとした菜々の手首を咄嗟に掴む。
「今更なによ! 私のガラスのハートのライフはゼロなのよ!?」
「さっきは言い過ぎたよ…悪かった」
菜々は人差し指を顎に当て何かを考えているような素振りをすると、何か閃いたような顔をしてグイっと俺との距離を近づけた。
「今、惚れたでしょ」
「自惚れだろ」
「むー…」
「前から惚れてたよ」
「ふふっ…嬉しい」
二人は互いに目を瞑り、互いの顔を近付け互いの唇を……
「いやーwwwwwwwwこういう恋愛ってwwwwwwww甘過ぎてワタスには合わねぇっすwwwwwwww甘過ぎて胃もたれ勃発wwwwwwwwwwww」
「…いい加減にこの恒例の「恋愛ごっこ」やめないか?」
「だが断る」
菜々はこうでもしないと帰ってくれないのだ。
菜々はふざけた笑みを浮かべながら僕の部屋から出ていった。
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