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金色の光に包まれ消えた桜が現れたのは 桜が乱れ咲く小高い丘だった 「どうして……?」 頬には涙が流れていた 自分が何故泣いているのかが解らない でも、とても悲しかった とりあえず何時までも泣いていても仕方ないので涙を拭って辺りを見回す 「此処何処…?」 情況を確認すると、持ち物は刀、桜月繚乱のみ 服装は上が桜色の着物で下が灰色の袴だった 肩程まであった髪は上の方でしっかりと結ばれていた 「何で服装とかまで変わってる…?」 ふと、景色を見下ろす 「………………」 丘から見えた景色は、ざっくり言うと江戸時代の町の物だった 「時間移動…そんな事って本当に出来たんだね」 我ながら冷静だと思う 急に木刀から憑き神が出て来てタイムスリップさせられて よくこんなに平然としていられるな…… 冷静で居られるって事はそれを現実として受け入れているという事だ 「ま…喚いても仕方ないし」 取り敢えず立ち上がり刀を腰に差す 多分他の刀に比べたらとても軽い方なのかもしれない 持っていても、腰に差しても全く重さを感じないのだから
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