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幕末には新撰組と呼ばれた人達が居た
それは私の憧れ、そして何かが懐かしい感じがして…とても心引かれるものがあった
新撰組の事なら殆どの事を知っている
私の名前は神城桜、中学一年生だ
さっきも言った通り、私は新撰組が大好き
たまに悲しくなったり懐かしい気持ちになったりする事もある
多分新撰組の皆に同情でもしてしまっているのだろう
「……同情なんて、痛いだけなのにね」
ポツリと、言葉が漏れる
今は学校からの帰り道、もう家は目と鼻の先だ
鞄の中から鍵を取り出して家の鍵を開ける
「…ただいま」
その言葉に返事は帰って来ない、何故なら一人暮らしだから
足早に廊下を通り過ぎ、自分の部屋に向かう
ガチャ…
扉を開けると、鞄を適当にその辺に投げる
そしてベッドの上に座り込む
近くには一本の木刀が大事そうに置いてあった
「ただいま……」
桜はその木刀を大事そうに抱き締め、優しい声でそう言った
桜の持っているこの木刀、少し変わっており
黒色で持ち手に桜色の紐が結んであり、その紐の所々に桜模様がちりばめられていて、紐の先にはビー玉を小さくしたような紅色の硝子玉も着いている
この木刀は桜が修学旅行に言った時にグループとはぐれ、たどり着いた店に売っていた物だ
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