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「違う結末を導き出す事が出来たならば……未来も、過去も全てが変わるでしょう」
決意に満ちた目を、桜華はしていた
「何を言って……」
「桜神、桜華がここに告げる…全てを擲つ事を代償とし、この者神城桜を……導きたまえ」
「きゃっ………」
桜華が何かを唱えると、部屋が金色の暖かい光で溢れる
「暖かい………」
そして、この場所から神城桜と桜月繚乱と言う存在は消えた
「………桜様、これで貴女は幸せになれますか?」
あの日…私が助けられていたならば……
一人部屋に残っている桜華は呟く
『桜華……ごめんね?』
謝らないで……謝らないで下さい……
悪いのは貴女では無いの……
桜………
桜華は一筋の涙を流すと
白い光に包まれ、消え去った
「桜様……どうか、消えた過去を繰り返さぬように…仲間を信じて」
…その言葉を残して
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