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「酔ってねぇよ」
舌足らず…ってか
絶対酔ってるだろ、目が据わってんだよ
「悪いが俺にそっちの趣味はない」
「良いじゃねぇかキスぐらい、減るもんじゃねぇし」
はぁ…そういう問題じゃないだろ
確かに可愛い顔してるが俺は男同士なんて吐き気がするし、絶対やらない
「男同士なんて死んでもやらない」
「ケチ」
今の今まで抱き着いていた少年が文句を言いながらベッドに戻って行った
何処か寂し気な背中に昔の自分を思い出したせいで何故か少年を後ろから抱きしめていた
何やってんだ俺…
「!!?」
「キスしたらさっさと寝ろよ?」
「……………」
コクり頷く少年の顎を掬って少し上を向かせながら軽く唇を重ねて離した
「ほら、さっさと寝ろ」
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