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少年は走り疲れたのかゆっくり階段を下りていた。
「どうやったら家に帰れるんだよ…」
少年が呟くと…
「舞台が終わったら」
「帰れるでしょう」
階段の上から声がした。
「ナアナア…」
「僕たちと遊ボウヨ!」
「旦那様…奥様…そろそろお時間です」
少年はこれを聞いたとたん、階段を駆け下りた。
少年はやっと一番したの階にたどり着いた。
目の前には扉が一つ。
少年はその部屋に駆け込んだ。
バタン
「これからどうすっか…」
少年はその部屋の中で役にたちそうな物を探した。
「…ん?なんだありゃぁ…」
少年は机の下にある何かを見つけた。
それは…ナイフだった。
「ヒヒヒヒ…ヒャッヒャッヒャーこれであいつらを赤く染めてやるよ…ヒヒヒヒ…」
少年はナイフを手にしたとたんに人が変わったようだった。
え?どんな風に変わったかって?そうだな…彼を何かに例えるなら…“悪魔”…そう悪魔だ。
少年はナイフを片手に階段を上がっていった。
「ヒャッヒャッヒャーっ!あんたたち皆…赤く染まって下さいよ!ヒヒヒヒ…ヒャッヒャッヒャッヒャッ…」
「逃ゲロ逃ゲロ」
「一目散に!」
「身代わりになれよ…黒い人形がな」
「俺カヨ!?コンナ時ニ!?」
「ヒヒヒヒ…どこへ行くんですか?」
バタン
屋敷の住人達は行き止まりの部屋に入ってしまったのだ。
「ヒャッヒャッヒャー!さあ~赤く染まってもらいますよ…ヒヒヒヒ…」
…
……
………
…………
……………
………………
…………………
……………………
………………………
…………………………
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静かになった部屋の中には一枚の手紙が落ちていた。ガチャン
誰かが入って来たようだ。
「今宵はとても素晴らしい舞台でしたでヤンス…」
その謎の影は手紙を拾って泣いていた。
…え?屋敷の人達とその少年がどうなったかって?
それはまた別のお話で
Bad end
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