第一死 旅は道連れ

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「…ん?ラル今何か言った」 「何も言ってない。空耳だろ」 屋敷前に辿り着いた僕達。大きいなと口を開けているセケイを放って中に入ろうとしたが、強い闇の力を感じる。険しい顔をしてたのか、何か分かったかと聞いてくるが首を横に振る。 「中から二つ、生きてる気配がする」 「あれかな、屋敷に入った正潔屋。生きてるけど出れなくなったとか」 その可能性もある。だが、ここで憶測を立てるより確認した方が早いと屋敷の中に入る 。エントランスに入った僕達はまず中がどうなっているか見渡す。 中央に二階へと続く螺旋階段。左側にドアが三つ、右側にドアが二つある。左から順に見ていくかと話し合い、一番入り口に近いドアを開ける。 中はソファーやテーブル、テレビが置いてあることから寛ぎスペースだということがわかる。 念のため手掛かりがないかと物色するが何もないようだ。次に行こうと部屋を後にする。
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