プロローグ

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昔々あるところに、二人の神様がおりました 一人は生き物の『生』を司る神様 一人は生き物の『死』を司る神様 二人は生き物に『生』という魂の活動と、『死』という魂の休息を与え、再び活動できるようにするのが仕事でした ある日、一人の神様が言いました 『もしも魂に休息を与えなければ、その魂は一体どうなるのか』 その答えが気になってしまった一人の神様は、魂に休息を与えないようにしました 興味本位で行う神様に、もう片方の神様は抗議しました ですが、話は聞き入れてもらえず、とうとう二人は争いを始めてしまったのです 二人の力は互角。二人は生き物に自分達の力を分け与え、『生神(いきがみ)』と『死神(しにがみ)』を作り出しました 長い長い戦いの末、『死』を司る神様は封印され、争いは終わりました 神様が作り出した『生神』は神の元を離れて地上を見守り。 ───『死神』は神様が復活できるよう生き物の命を刈り始めました
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