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力を使い過ぎたせいか!
背中にハキを背負い、落ちないよう身体を支えて外に急ぐ。
「だから言っただろうが…!」
それでも人間達を助けるのは性分故か罪悪感によるものなのか。
スケルトンが居た階段から外に出ると後ろで微かに身動き俺の名を呼ぶ。
「気付いたか!」
「……ジ…エ………」
「っ!ハキ!!」
僕は大丈夫だよ、と声にならない声で言われた気がし。どこが大丈夫なんだと怒りがこみ上げてくる。
「お前『達』はいつも無茶ばかりする…」
似たもの同士なのか或いはそうさせたのか。
再び眠りについたハキと俺は漆羽と合流し、急いで宿に行きハキを休ませた。
静かに眠る姿に次起きるのはハキなのか。それとも『ハキ』なのか。
どうせアイツの方だろと窓から空を見上げ起きるのを待った。
俺やハキにラル、セケイを巻き込んだ旅はまだ始まったばかり…。
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