第一死 旅は道連れ

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夜が明けた朝方、町に辿り着いた僕達は、昨夜の戦闘で消耗した(主にセケイ)身体を休めようという提案もあり宿に来ていた。 受付を済ませ案内された部屋で寛ぎ始める。背中に背負っていた剣とスカーフに付いた怪しい人形らしきもの、橙のスカーフの順番に外していくセケイを見ながら今後どうするか話し合う。 今出ている依頼は、と尋ねられちょっと待ってと言い小型の機械を取りだし調べ始める。この付近なら魔物退治、人探し。 「神隠し」 「神隠し?!」 「うん。詳細はある屋敷に入った人達が出てこないので様子を見に行ったけど誰も見つからないらしい」 「それで神隠しが起こったんじゃないかってことか」 何が関係してると思う。ベッドに寝転がりながらセケイの返答を待つ。術によるものか、もしくは魔物の類いによる仕業か。 「行けば分かるかも」 行く気まんまん発言に、はいはいと頷き依頼を受ける手続きをする。明朝には出発するからとだけ伝え、ベッドに潜り込んで寝る準備。それを傍目で見てたセケイが了解と小声で返事をする。 「俺も一眠りするかねー」 と言って欠伸をしながらグッと腕を正面に伸ばしてストレッチ。ゆるゆるベッドに入ッたとこで、お休みと声を掛けた。
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