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「明日からキリとヨミは正式に少年兵育成隊に配属することになった」
ハインがキリとヨミの部屋に入ってきて言った
「なにか質問はあるか?」
「はい」
キリが手をあげた
「その少年兵育成隊は全員で何人位なんですか」
「ふむ…全部で40人だ…キリとヨミのように戦争で両親を亡くして軍に拾われた者もいれば、自ら志願して入隊するものもいる」
「ふーん」
ヨミは興味無さそうに相づちをする
「おいヨミ…隊長に失礼だろ」
キリがヨミに促す
「ハインってさぁ、隊長って感じしないよね」
ヨミがハインを呼び捨てにしたとき
ヒュン
「わっっ!」
ハインは見えない速さで抜刀しヨミの首に剣をかざす
「ヨミよ…今は教育前だが教育中は容赦しないぞ?」
速い…見えなかった
キリは剣のスピードを追うことができなかった
「お、大人げない!」
とヨミは負け惜しみを言う
「ふんっ悔しいならば避けることだな…さて」
チャキン
と剣を鞘に納めるハイン
「教育期間は約半年…生半可な訓練じゃあないからな。覚悟しておけよ?」
「はいっ」
「はーい」
キリはげんきよくへんじをするがヨミにはやる気が感じられなかった
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