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「げほっげほっ」 初夏 城内を駆け足する隊員達 キリ率いる第1小隊の彼らは 先頭集団の中にいた 「げほっ!キリちゃん僕もうっむりぃ!はぁはぁ…」 かれこれ三時間…彼らは同じトラックを走り続けている 制限時間すら伝えられていないこの持久走はかなり精神的に追い詰められる 「おいヨミ!あきらめんなー」 と先頭のジャンが励ます 彼はまだ疲労を見せていない どうやら持久力にはかなり自信があるようだ 「おいヨミ!ここで付いてこなければお前は第1小隊からはずすぞ!」 キリがヨミに厳しい言葉をはく 「そ、そんなぁぁあ!げほっ!」 初夏とはいえ日差しの強い今日は かなり体力を奪われる 「おいギルは大丈夫か?」 ジャンが心配するが 「…問題ない」 ジャン同様、疲労は見られない 「…はぁっくそっ…ハァハァッ」 ここにきてキリの体力が限界を迎えていた
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