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入隊してから二週間がたっているのだが キリら新隊員は基礎基本を繰り返したたきこまれてきた 最初こそ慣れていないのか 規則をやぶるものや 根を上げるものも多数いたが 今では慣れたのか、そういうものはいなくなっていた 特にヨミやジャンはすでに10数回ハインによる罰則をくらっている 甲斐あってか、素行は激減したが ヨミにいたっては学習していないのか、それとも故意なのか、規則をやぶることが多い そして午前中失神するほど持久走に取り組んだのだが 午後の訓練でまた事件が 「やったぁ!次の訓練は剣術だぁ!」 訓練所へ移動中、ヨミは嬉しそうにはしゃぐ 「…午前中あんなに死んでたのにずいぶん元気だなヨミは」 「そういうジャンだって剣術は好きでしょ?キリちゃんだって」 「楽しそうにしていない…俺は与えられた訓練には全力を尽くす、そして強くなる」 「………暑い」 キリの言葉にギルが珍しくつっこむ 「む、ギル、なにか言ったか?」 「……何も」 「なんだかんだみんな剣術好きなんじゃん!よーしっ、今日こそ試合でギルを倒すぞ!」 「……8戦8勝」 「今日は勝つ!勝ぁつ!!」 ヨミの言う試合とは、訓練用模擬刀でどちらかが一本とるまで終わらない、かなりきつい訓練である 当初ギルに挑んだヨミは秒殺されていたが 日を追う毎にギルと打ち合える程までになっていた 「ついたー!よーし!今日は勝つ!」 「うるさいぞヨミ、静かにしろ」 キリが促す 「はーい」
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