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剣術訓練所は宿舎の北側にある体育館のような木造建物だ そして教官は 「集まったな…では剣術訓練をはじめる」 当然教官は王国内でもトップクラスの剣術技術を誇るハインだ 大体の訓練内容は素振りに打ち込み、最後に試合 素振りが終わり、試合がはじまった いつもなら同じ小隊の隊員同士で試合なのだが 今日に関しては他の小隊との団体戦だった 「……ギルとやりたい!いいでしょ?ねぇハイン!」 ヒュンッ!!! 隊長を呼び捨てにしたのでハインがいつものように模擬刀で腹を一閃した しかし ガキッ!!!! 「なっ……」 「ふふんっ」 なんとハインの一閃を受け止めたのだ (手加減したにしても…まさか止められるとは…はっ、いかんいかん。これでは私の面子が) ハインが驚愕していたとき ごつん! 「い、い、いったぁぁぁあっ!!!キリちゃんなにすんのさ!」 キリがヨミの頭にげんこつをくらわせた 「隊長申し訳ありません!小隊長である自分からきつく叱りますので」 「ああ、まぁ…キリに免じて許してやろう…ヨミよ…次はないからな?」 ヒュン!!! 先程より速く模擬刀を奮う すぱっ… 「え?前髪が…き、切れた」 「まだまだだな、ヨミ」 「うそっ…なんも見えなかった…てか…模擬刀って切れるの?」
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