聞かせて

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そっと腕を伸ばして黒髪かきあげてやって 「そんなん決まっとるやろ。アンタになら喰われてもええと思うくらい愛しとるよ」 言いながら力込めれば、俺の上に振ってくる唇に自分の唇押しあてる。 顔離してみれば、子供みたいに笑う嬉しそうな顔。 その顔に(かわええなぁ)なんて少し笑いながら 「なぁ、続き せぇへんのか?」 下から顔見上げて、その白い肌に触れながら言えば、今度は大人の顔して微笑んだ。 いつだって 俺の心も躰も、全部アンタの物なんやで? やから、アンタの心も躰も全部俺の物にしてしまいたい って、俺がそう思っとるってアンタが知ったら どんな顔するやろな? End
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