不安と哀しみ

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携帯握りしめたまま固まる俺の背中に暖かい感触。 「全然 連絡つかへんし、来てみたら灯りはついとんのに出てこぅへんから…心配、したやろ…」 後ろから俺を抱きすくめて、肩にアゴ乗せながら話す奴。 「………心配、したん?」 ボソリ 聞き返す俺を抱く腕にギュッと力込めながら 「当たり前やろ!あんまり心配させんな…… お前の顔見たら安心して怒鳴ってもうた。ごめんな」 優しい声で謝るから、思わず涙が零れた。 なぁ、俺は まだアンタに心配してもらえる存在なん? こうして抱き締めてもらってもええのか?
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