不安と哀しみ

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「……なん、で?」 聞き返す俺の視界が またぼやけだす。 そんな俺の背中ポンポンしながら 「……ごめん…ちょっと力入りすぎや、俺 息できひん」 言う声にハッとして、慌てて躰離す。 「ごめん!」 無意識やったけど、俺思いきり しがみついとった 謝る俺の目許 指先でそっと拭った後、また俺を抱き締めて 「……ごめんな?」 甘く掠れた声で また謝った。 「………。」 何も答えられへん俺を置いて1人 話続ける。
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