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「あっ」
凄まじい音を立てて人がはね飛ばされた。
大量の鮮血が宙を舞う。
「な、なんだー!」
「おい、事故みてぇだぜ!」
「どうした?」
「なんか、わかんないけど、人が跳ねられたんだって……」
件の周辺にガヤガヤと野次馬が集まってくる。
真っ昼間に起きた惨事だ。それも当然だろう。
だが、好奇心で寄ってきたそいつらは全員悲惨な状態になった被害者を一目見て。
すぐに顔を背けた。
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