出会い

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急いで身支度と朝食を済ませた。 時計の針は、7時50分をさそうとしている。  「やばいまじで遅刻する」  あたしが通っている学校は、家から歩いて10分くらいのところにある。 靴を慌てて履き玄関をとびだした。   少し早足で歩く、ひんやりした風が頬にあたる。   8分くらい歩いたところで、ダンボール箱から茶色い物体がごそごそ動くのが見えた。   急いでいたが気になったのでごそごそ動くダンボール箱にそっと近づく。 そこには、つぶらな瞳の茶色い柴犬がじーと あたしの方をみてる。 小刻みに震えながら 誰か、ぼくを拾ってと言ってるような表情で………。 そんな目でミツメられても飼えないよ。 「ゴメンね飼ってあげられないんだ……」 柴犬のちいさな頭をやさしく撫でながら。 キーン コーン カーン コーン  「やばいっ!!」 学校のチャイムが聞こえてきた。 あたしは慌てて立ち上がる。  ガツン!! 頭に鈍い痛みを感じた。 「えっ…」 あたしは、おそるおそる顔をあげる。 そこには、切れ長の二重の瞳 ダークブラウンのさらさらの髪、身長180センチくらいの美少年が顎をさすりながら 睨んでる。 「ごっっ…ごめんなさい」
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