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私を涼太が引き上げた
何の為だ?
ヘルメットのような器具を取り付けられた
何なんだ?
指先にもコードが伸びる何かを付けられた
ヘルメットからも管が伸びている
指先のコードが繋がれた機械はただ一直線を描いている
ヘルメットから伸びた管は心電図のようなものを描いた
神田が微笑む
涼太が息をのむ
何なんだ
神田は涼太の髪を撫でてこう言った
『良かったね、成功だ』
涼太は目を輝かせて言う
「これで僕は、なれるの?お父さん」
神田が涼太の頬を叩いた
酷いくらいの笑顔だった
『誰が誰の、お父さんだ?』
涼太は大きな目を伏せて、ただただ黙っていた
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