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少年は美しい笑みを浮かべたまま、私を裏庭の焼却炉に放り投げて火を付けた 私の瞳は涙を流して、涼太の唇は無邪気な程の笑顔のままで、空に消える煙を見送っていた 焼却炉の扉の周りが揺れている様子が、午後のカフェテラスで飲んだアイスティーの蜃気楼を思い出させた
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