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お腹がはちきれんばかりに膨らんだ臨月の冬。
私はいまにも生まれてきそうな我が子を思い、幸せで穏やかであまりにも暇な時間を、間もなく始まる初の育児への妄想で埋めていた。
もはや名前も漢字も決まっており、
「挨拶ができて根性のある子に育てよう」というモットーを掲げ、腰を砕く抱っこも慢性寝不足になる夜泣きも、かわいさで乗り切れる!と何の根拠もない自信に満ち溢れていた。
親になる心の準備はとっくにできているのだ。あとは我が子との対面を待つばかり。
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