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「…朝飯、行くか。」
そう彼は無感情に呟き、部屋の扉を開けた―――
――――その時、何かが彼に向かって突っ込んできた。
「―――ぐぇっ!?」
「―――――フィル?どうし……え?」
メイフィルの声を聞いた勇者は、フリルの付いた淡いピンクのエプロンを身に着け、右手にはお玉を持ったまま、声のした方を見て、驚いた。
「――――メイフィル様ぁ!!来ちゃいましたぁ!!」
長い銀髪を振り乱して、メイフィルに抱きつき、押し倒したまま男は言う。
―――言わずもがな、メイフィルの従者であり、保護者的存在……アゼル・ラネ=ブラスト、その人であった。
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