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「遅刻の罰としてこの資料を配れ」 そう言い、束になった資料を俺に渡す 毎回見馴れた光景である為、周りは微笑ましく此方を見て笑っている 発言から見た目まで全てが尖っているこの女性は仮にも我が学科の長でもある 「えー、他学科の新参が入った様なので自己紹介をする」 自身が絶対なる頂点と主張してやまないこの教授にも立派な名前がある 「私がこの講義を務める鈴木杏子だ」 どこぞのお嬢かと思えば実に普通な名前であった
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