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終点である最寄り駅前に停車すると乗客は我先にと出口を目指す
そんな彼等を尻目に俺は自分以外が降車した事を確認するとゆっくり立ち上がる
数秒、数分程度の為にあんな行列に並ぶのは御免だ
運賃を支払い、駅の改札を通り、いつもの急行電車に乗り込む
後は都心まで一本、携帯でも適当に弄っていればそのうち着くだろう
ポケットから携帯を取り出した時、不意に肩を叩かれた
振り替えるとそこには顔馴染みの後輩が笑顔で立っていた
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