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季節は春真っ盛りの4月の下旬。
桜吹雪が舞い散る中、しわ一つない制服にくっつく花びらに若干のうっとおしさを感じながらわたくしこと上条t……失礼、かみまみた。
コホン、わたくしこと七条尚斗(シチジョウナオト)は学び屋に向かって桜並木の通学路を歩いているわけでして。
俺は今年、自宅からすぐ近くの第一高校に進学したばかりのピチピチの高校1年生なのですが早くも少し憂鬱なわけでして。
とある悪魔の血を引き継いだエクソシスト見習いの炎の如く澄み切った青い空みたく気分は少しブルーな感じでして。
いや、第一高校って今年から共学化された元女子校でしてね。
そこ入れば彼女いない歴=年齢な俺でもハーレム作れんじゃね?という単純な理由で持ち前のエロパワーで必死こいて勉強して入学したのですよ。
駄菓子菓子ッッッ!!!
まぁモテるのは一部の腐れイケメン共だけでして。
何故、女に苦労していないリア充共がこんなとこに進学しやがるんだと俺は小一時間程説教してやりたいわけでして。
こうして早くも俺のモチベーションはフラグが建設される前にバッキバキに破壊されてだだ下がりなわけでして。
結果的には毎日腐れ縁の幼なじみ(♂)とか同じ非リア充共と馬鹿ばかりやってるわけでして。
何回「でして。」を使ってるわけでして。
くそぅ…
俺の計画が…
ちょっと思春期でクールな女生徒会長にいきなり生徒会に入れられて美人生徒会メンバー達とキャッキャウフフしたり、
紅髪のナイスバディな先輩にオカルト研究会なんかに誘われてその後なんやかんやで金髪シスターとかナイスバディな黒髪ポニーテールほんわかお姉さんとかとキャッキャウフフするようなそんなハーレム学園生活を期待していたのにッッッ…!
ふぅ…またイケメンリア充共に負のオーラを送る簡単なお仕事が始まるのか…。
鬱だ。まだ五月じゃないのに。
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