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今日も両耳にイヤホンをあて音楽を聞く。
ランダム再生になっているそれはテクノポップな曲を絶え間なく耳に与える。
曲は終盤に入り、余韻を持たせる為のあの無音。
僕はこの時が一番嫌いだ。
音は無くなり、世界の音が耳に入る。
物の数秒の間、この間に入る情報量は莫大だ。
嘘の混じる人間の声に吐き気を催す。
吐き気を飲み下そうと目尻に涙が溜まる。
耐えて居ると、耳元のイヤホンからはクラシック音楽が流れ出し安寧をもたらした。
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