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雷でも落ちたかのような衝撃を頭に受け元々あった傷の痛みと合わさり地面に蹲る少年を拳を降り下ろした状態で睨む男
この男は麻生 源三郎。この養護施設の管理人である。
「晋司ぃぃ!こんな遅くまでなーにをやっていたんだバッカもーん!」
怒鳴り付けてくる男をなんとか蹲った状態で見上げる晋司と呼ばれた少年
「うっせぇ!くそ親父!この傷が見えねぇのか!そこにピンポイントで殴って来やがってよぉ!」
「知るかそんなもん。怪我するようなお前が悪いじゃろうが!」
時計の針は既に天辺から少し行ったところににあることなぞ知らないとでも言うような怒号の嵐。
「うるさーい!」
そんななか玄関を勢いよく開けたまだ小学生位の女の子が立っていた。
腰に手をあてこちらも見ただけで怒っているということがわかる様子だ。
「お兄ちゃんもおっちゃんもこんな夜遅くに何玄関先でギャーギャーやってんの。バカなの?ねぇ、バカなの?」
「お、おい鈴。そんな言い方されるとお兄ちゃん傷つくよ」
自分よりも大分年下の女の子にこんな夜遅くに玄関先で説教を受けている大の男二人組。
土下座でもするんじゃないかというくらいあたまが垂れ下がっている。
そんなことから数十分説教を受けた大の男たちだった。
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