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「おめでとう。」
「おめでとうございます。」
昔から家族ぐるみで仲良かったおじさんとその娘に声を掛けられる。
「ありがとうございます。」
俺のことでは無かったけど、家族の事だから当然っていえば当然の挨拶か…
「大人の対応ができるようになったんだな。」
にーっと笑うおじさんに、若干…イラつく。
いつまでも『ガキ扱い』しないでくれよ…って。
そのおじさんの隣でにこにこしている女性は、
今日の新郎の初恋の君なんだから笑っちまうよな。
「次は…隆の番だね…」
兄貴の初恋の君…俺らの幼馴染がそう呟くが、
長年親父の背中を見てきてしまったせいか
結婚願望は全くなし。
やりがいのある仕事に就いているから
一生仕事に生きるのも有りだと最近では考えている。
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