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本当にこの生活をしてから、毎日が楽しい。
夢のようだ。
中学生になってから、私はよくそう思うようになった。
こんな自由が今まで与えられたことがなかったからだ。
自由になって、大体のアニメと、大体のそういう女優は網羅した。
お金に関しては本当に面目ないと思っている。
アダル○サイトを巡回中に妹が帰ってくると焦る。
かなり。
「おねえ、なにしてるの?」
そう聞かれて私はいつものように、パソコンのwordを立ち上げて、
そこに文字を打って返す。
『なんでもないよ』
そう返す私に妹は素直にそっかとだけ返す。
「今日はね、となりの席のマユちゃんがね」
また他愛もない話を聞かせてくれる。
本当に自分はだめなお姉ちゃんだなとたまに思う、いや、いつも思う。
「それでね、そしたらとなりのマユちゃんが」
たまにこの子は一点集中してその子の話をしだすときがある。
おそらくそれだけ広く深い付き合いが出来てるのだなと、すごく感心する。
話が終わると小学2年生生活もまだ1か月ということで疲れたのかウトウトする。
『お休み』
とパソコンに打つと、
「なんてよむの…」
と言ってそのまま眠りに落ちる。
ちなみにまだ読み方を教えたことはない、いつもここで眠りに落ちるから。
宅配便は軽くスルーしてハンコを押す。
押売りは軽くスルーして居留守をする。
隣人は軽くスルーして居留守再び。
それが今の私の生活。
願わくは、いい家族のためにも、不登校はばれたくない。
もうばれてるだろうけど。
実質をさらけ出したくないんだ。
そして夜になったころ、親が帰ってくる。
姉がその少し後に帰ってくる。
珍しい定時に終わるバイトをしている。
7時30分にみんなで食卓を囲む。
その時に私は妹を起こす。
それまで起きないのがすごい。
「おはよう」
とのんきな妹。
『おはよう、ご飯だよ』
「ご飯!?」
と、勢いよくとび上がる妹。
お休みが読めなくてご飯が読める妹もなかなかいない。
そして、いつもの位置、いつもの食卓につく。
姉は今日も私に話してくれる。
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