きんいろ

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…何かが、違う気がしていた。 金髪も 碧眼も 見た目だけじゃなくて性格さえも 俺の知ってる恋人は、あんなに素直で、大人びていただろうか。 ──たまに、分からなくなる。 馬鹿らしい疑問だが、あれは本当に自分の恋人なのか、と。 「……金 時」 お前は、こんなに輝かしい名前だったか? もっと鈍い色なのに、魂は誰にも負けないくらい輝いているような、そんな男じゃ、なかったか? 「…っクソ」 何かが違う。 そのなんとも表せない酷く不安定で、抽象的な感情を、具体的に現すのなら。 ──金 時は、つめたい。
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