甘い匂いに誘われて

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「そうなんですか・・・」 私がしていたことに驚いたが、 それより恥ずかしさでいっぱいだ 「佐和?あんみつ食べる??」 いまだに笑ったままの総司が聞く 「・・・食べます」 「クス・・・じゃあ食べようか」 爽やかな風が吹き、穏やかな雲が流れる 「すいません、あんみつ2つください!」 「はいよーーー」 お店のおねえさんの元気な声を聴きながら総司を見た 「そのあとは、続きがあるんですよね?」 まだ総司とは出会っていない。そのあとの話を聞きたかった 「うーん?その時は、佐和を見かけただけだよ? 佐和と出会ったのは、もう少し後になるんだけど まさかあんみつを山盛りに食べてた女の子と 仲良くなるとは思ってなかったけどね」 少し意地悪な笑いをして言う。 うつむき顔を真っ赤にする佐和を見て、総司はまた笑う
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