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私が寝ていた布団を囲むように座って
こっちをみている人達を見ながら言った。
皆が目を見開いて驚いた表情をする
「なに、いってるの?佐和(さわ)?」
一番近くにいる青年がひきつった表情のまま言った
「佐和って?」
「お前の名、だろう?」
その隣の人が言う
「どうなってんだよっ!!
佐和!冗談やめろよな!!」
騒がしく動揺を隠しきれないのか、声を上げる
「左之!落ち着けっ!!」
落ち着けないことなんてわかってはいる
「なぁ・・・佐和?俺たちのことわかんないのか?」
左之をなだめた男が聞いてくる
「・・・ごめんなさい
なんでか、なにも思い出せない・・・」
【佐和・・・】
突然脳裏で誰かが呼ぶ
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