目覚めたとき

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「土方さん永倉です」 部屋の前で声をかけた 「あー入っていいぞ」 声が聞こえたのを確認して中に入った 5人の浮かない顔を見て何かよくないことがあったことは分かった 「どうしたんだ、5人そろってくれぇ顔して」 部屋で仕事をしていた土方歳三が聞く 「佐和が・・・」 新撰組一番隊組長の沖田総司 うなだれるようにつぶやく 「どうやら記憶を失ったみたいだ」 二番隊組長の永倉新八 うつむき、いつもの覇気がない 「俺たちのことを見て、”誰ですか??”って・・・」 八番隊組長の藤堂平助 信じられないのか、頭を振る 「自分の名すらわからなかった」 三番隊組長の斉藤一 いつも無表情だが、今日は様子がおかしい 「どうなってるんだよ!!なんで佐和がこんなことにっ!!」 十番隊組長の原田左之助 相変わらず声がでかいが、こんな慌て方は見たことがない
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