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四
しばらくして、棚橋は段ボールを持って、美菜の前に現れました。
「すいません、探すのに手間取ってしまって」
棚橋はペコペコと頭を下げて言いました。
「いえ、それより、何ですか?」
美菜が段ボールを指さして聞きました。すると棚橋は、段ボールから一つ取り出し、それを美菜に渡しました。
「え?」
美菜はそれを見てビックリしました。だって、目の前に置かれたのが、シェパードを象ったヌイグルミだったのですから。
「これが当店の扱っている品物です」
と棚橋は言いました。
「どうやって使うんですか?」
突然、棚橋は、ヌイグルミを床に投げつけました。すると、ヌイグルミはまるで生き物のように動き出し、こちらに向かってくるではないですか。
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