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そして突然、美菜に向かってワンワンと吠え立てるのでした。さすがの美菜も、これにはビックリして、腰を抜かしそうになりました。
「お、落ち着いてください。これはただのデモンストレーションですから」
それを聞いて、美菜はホッとしました。本気で吠えられ、噛みつかれたらたまったもんじゃありません。まあ何より、無事であることが、一番の事でありますから。
「この人形って不思議ですよね。まるで生きてるみたい」
美菜は犬を見るなり言いました。
「これがこの当店のいいことです。大きさもレバーで調整できますし、いざとなったら番犬にもなります」
「へえ」
美菜は、この犬を飼ってみたいと思ってしまいました。番犬に使えるのなら悪くはないと、本気で思うこともあります。
「ねえ、この犬、もらってもいいですか?」
「いいですよ。ただし、決まりがありまして」
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