第一章 ストーカーにご用心

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 とその時、後ろからズカズカと、足音が聞こえました。その足音は、彼女の所までやってきているみたいです。  どうしようと思っていると、ハスキーが言いました。 「僕を鞄ごと投げて」  美菜は言われたとおりに、思いっきり鞄を投げました。  それと同時に、ハスキーはヌイグルミサイズから、美菜と同じくらいの背丈に伸びました。そして、近づいてくる足音に向かって、猛スピードで駆けていったのです。 「うわあ」  それと同時に、後ろから声が聞こえました。その声は、怯えているようです。 「なんだなんだ」  美菜は、思わず声のする方向へ歩み寄っていきました。
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