ボディガード請け負います

第二章 犯罪者にご用心

　その頃、健二は自分の部屋にいました。手には手紙を握りしめています。その手紙に涙したのかどうかはわかりませんが、紙はグシャグシャに濡れていました。
　突然、健二は叫び出しました。その声は震えています。
「どうしよう、俺、このままじゃ殺される」

　　　　二

「いらっしゃいませ」
　ここ『ＤＡＮＧＥＲＯＵＳ』は、今日も悩めるお客さんのために、商品の提供を行っていました。と言っても、来るのは一日に２、３人くらいで、後は業者が来るのみです。
　今日もこれでお終いか、と思って受付を畳もうとすると、玄関先に人影が見えるではございませんか。
「きっとお客さんだわ」
　そう思って二人は、玄関の扉を開けました。