第二章 犯罪者にご用心

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「『親愛なる三井健二君へ、あなたが昨日見たことは、誰にも話さないと約束してください。もし、万が一破った場合は、その時はあなたの家族や友人たちにこの事を公開しますよ』。ってこの事とは?」 「実はあるものを集めるのに凝ってまして」  里子はきっぱりと言いました。 「あるものって一体どんな?」  すると里子は、一枚の写真を相沢に見せました。そこにはたくさんのアニメのキャラクターが、ずらりと並んでいました。 「フィギュアですか? これは珍しくないと思いますが」 「よく見てください。ここ」  里子は相沢にある所を指さして教えました。そこには、何年何月と、日付が入っているではないですか。 「健二は限定品を集めるのが趣味なんです」
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