第一章 ストーカーにご用心

6/18
前へ
/49ページ
次へ
 美菜は少し悩んだ挙げ句、一番上に乗っているシェパードを選ぶことにしました。 「何か可愛くて頼りになりそう。この子に決めたわ」  美菜がそう言うのを聞いて、棚橋はウンウンと頷きました。 「そのキャラに決めたのでしたら、選択ボタンを押して、それからOKボタンを押してください」  美菜は、言われたとおりの行動を取りました。 「これでよしと。では明日、ご自宅に届けますように手続きをしてきますので、こちらで待っていてください」 「あのう、今日じゃダメなんでしょうか」  美菜のこの質問に、棚橋は思わずギョッとしてしまいました。いきなり、こう切り替えされてしまったのですから、仕方ありません。 「なんかお困りのことでもあるのですか?」
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加