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街灯の下に居たのは少女ではなく、高校生くらいの少年だった。
夜の闇に溶けこんでしまいそうな黒髪。笑顔が似合いそうな、あどけなさの残る顔。
そして――赤い瞳。
その瞳に見つめられ、傘間は息を呑んだ。
血のように赤い瞳に魅せられ、神々しささえ感じていたからだ。
「傘間末吉さんですね?」
傘間は呆然としていて、少年の問いに頷くことしかできなかった。
失敗した。
傘間の頭には、その言葉だけが渦巻いていた。
「だ、誰なんだよ!お前は!」
自らの失敗に動揺している傘間は、興奮気味に叫ぶ。
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