慶応四年七月

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「おい篤次郎。なんだよお前の所持品、全部"二本松藩士岡山篤次郎十三歳"て書いてるけど」 そんな中、ボソボソとお喋りをしている2人の少年の名は 岡山篤次郎と成田才次郎 篤次郎は誰が見ても美しい容姿をしており利口だったという 才次郎はというとかなりの仲間思いで強気な性格だったとか。 「あぁコレ?自分で書くのは字が下手で母に頼みました。 書いてもらった理由は戦死した時に母が僕を探しやすいようにするためです」 そう言いながら凛とした表情を見せる篤次郎は幼いながらもれっきとした武士でした
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