慶応四年七月

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「先生(木村統太郎)。僕たちは将軍様のお力になれるでしょうか」 篤次郎は家が恋しくなったのか、信頼している統太郎の目の前にちょこんと座り不安気に問う 齢13歳の少年なのだから家が恋しくなったって仕方のないこと。 統太郎は優しく頭に手を乗せ 「我ら二本松少年隊は将軍様に必要とされておるのだ。案ずることはない。 正々堂々悔いのないよう戦うことが大切だ」 「はい先生!」 なぜ木村統太郎は隊長ではなく先生と呼ばれているのか。
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