その身を燃やし(タイトルに意味は無い)

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僕ハ何時でも待ってルからネ?そう言い残し奴は去っていった。 「………ヘイ、戻ろう?」チョンチョン 「んあ、そうだな。」 とりあえず先の事は先で考えよう。今は今は楽しむ。それが俺の生き方なんだから。 そして準々決勝戦へ。 「アイカ、次は俺が行く。」 「………わかった。」 「『それじゃーまー、次行ってみよー!1-B対1-A以下省略! ぁ試合開始ーーーーーーーぃ!!』」 「放て、ファイアボール!」 「穿(うが)て、サンダーアロー!」 さて、ここで一つお勉強だ。 突然だが、この世界の魔法には相性なんてのは基本的に無いらしい。よく火は水に弱いと言うが、日本には古来より焼け石に水、なんて言う諺(ことわざ)がある。つまり何がいいたいのかと言うと、込めた魔力で威力が変わるこの世界においてその威力が一番大事となる。まあ、当たり前の話だが。 火は火力を上げれば水は消えてなくなるし、水は雷を吸収しその威力を逆に高めることも出来るのだ。 「そしてまた魔法で発生させる物質の質量も大事であり この場合火や雷よりも密度の高い土属性が防御には向いている。 阻(はば)め、ロックガード。 まあ、ウォーターガードでも良かったけどね?」 ヴォアッ バチィッ 「前が見えなくなった瞬間挟み打ち、だろ?」 「流石に気づいたか。だがもう遅い!切り裂け炎の爪よ、ファイアクロー!」 「先ずは一人!纏うは大神の雷、サンダーレッグ!」 「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」 右からは炎の爪、左からは雷の蹴り。前方は土の壁、故に逃れるならば後ろにいくしかない。 タンッ 「「な!?」」 だからこそ上へ跳ぶ! 「はんっ、どうせ後ろへ避けた瞬間を狙ってたんだろうからな。その手には乗らないぜ?」
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