作戦2“部活大作戦”

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「早く来なさいよ。置いていくわよ!」 自然な流れで叶谷がそう言ってきた。最初はストーカーとか言っていたくせに、いつから一緒に帰るようになったんだろう。 「脱ぼっちするぞぉぉお!」 叶谷がスキップしながら高らかに宣言する。 叶谷琴音――いったい、いつまでこの孤独な少女と一緒にいなければいけないのだろう。玲太はため息をこぼし、目にかかる髪をくしゃっと握った。 (あれ?) それは違う。離れたかったらいつでも離れられる。なら、なんで離れないのだろう。離れたくないから? 「月島?なにぼーっとしてんの?」 「……いや、何でもないです」 玲太は叶谷を置いてさっさと歩いた。自分の中に矛盾した思いを見つけて、頭が混乱する。 “何で俺は、叶谷と一緒にいるのだろう”
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