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次の日、俺はボス3人を探るために授業をテスト時間にした。
「…始め。」
その言葉と同時に教室はシャーペンで文字を書く音だけが響いていた。
俺は教壇とセットのイスに座りながらジーッと1人1人の生徒を見つめていった。
てか、全員普通の生徒だし見ただけじゃ分かるハズがない。
やっぱり、このクラスの誰かに情報を聞かないと分からないよな…
でも、もしあの信用できる1人を選んでしまったら、アウト。
「はぁ…」
俺は自然と自分のズボンのポケットから花音の手帳日記を取り出し開いた。
「たくっ…花音はバカみたいに可愛いんだから…」
俺は自分にしか聞こえないぐらい小さな声でそう呟いた。
その瞬間、俺の頭にはある言葉が浮かんできた…
『裏の噂では…毎日男子達に無理やりヤらされてたりとか』
無理やりって…
変な想像しちゃうから…って本当のことか、変な想像通りな事されたんだろ?花音
例えばさ、手足に縄を縛り付けて動けなくして無理やり…
『ヤッ…たすけ、て…お兄…ちゃんっ…ヒャァッ!』
そう考えると生々しい花音の叫び声が聞こえてくる。
考えるのやめよ。
助けに行けなかった自分に後悔する…
俺は自分の頭を軽く振り、深呼吸をした。
てゆうか、処女じゃなかったんなら最初から言えよな?
花音とヤるとき、処女だって聞いて馬鹿みたいにテンション上がってたんだからな?…俺。
「たくっ…」
花音の処女は俺が貰いたかったのに…バカ花音。
そう心の中で囁いて、俺は花音の手帳日記をギュッと強く握りしめた。
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