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「俺のクラスでいじめがあったって聞いたから気になっちゃって…」
そう言って俺は上目使いで崎村先生を見つめた。
すると崎村先生は優しく微笑んでこう言った。
「私でよければ…半年前のあのクラスでの出来事を教えてあげるわ」
そう言って崎村先生は俺の頭を優しく撫でた。
年上にはやっぱり甘えると効果があるのか。
だから花音はいつも俺に甘えていろんなおねだりしてたんだな。
『お兄ちゃんっ』
『ちょっ…なんだよ、いきなり抱きついて』
『お兄ちゃん、今日一緒に寝よ?』
『はっ?…1人で寝ろよ』
『ヤダっ!お兄ちゃんと一緒に寝たいの』
『お前と何か一緒に寝たくねぇーよ』
『…グズッ…ふぇ…一緒に…ヒック…寝たいよ……』
『たくっ…分かったから、泣き虫花音。』
そんな花音を俺は崎村先生のようにいつも花音の頭を優しく撫でていた。
「じゃぁ…教えてくれる?…愛子」
そう言って俺は崎村先生の唇に優しく自分の唇を重ねた。
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