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「ぁ…来た来た、三宅先生」
キスを終えて職員室に入ると女の先生が俺に手招きをした。
「何ですか?…崎村先生」
自分のデスクのイスに座りながらそう問いかけると同じく隣のデスクのイスに座っている崎村先生はイスごと俺に近寄ってきた。
「今日さ、一緒に飲みに行かない?」
「…遠慮しときます。」
俺は素早く却下した。
けど、崎村先生はしつこく…
「いいじゃないー…ちょっとだけ、ねっ?」
「無理です、今日用事があるので」
「この先輩の私を断るわけ?」
「…そうですけど。」
そう言うと諦めたかのように崎村先生は俺に聞こえるようにわざとらしいため息をついた。
今日はあの女子生徒とラブホに行く予定だ。
ラブホに行ったことがあるのはあの女子生徒だけじゃない、10人ぐらいの女子生徒とラブホに行っては偽の愛で体を重ねている。
けど俺は女子生徒の体目当てじゃない
花音の情報を探るためだ。
先生の俺にとっては絶対にやってはいけないあるまじき行為だ
ばれたりしたらそく逮捕。
でも、花音ため。
俺は心のどこかでそう思いながらたくさんの女子生徒と体を重ねてきた。
「はぁ…」
ふと、職員室の時計を見ると針は午前10時を指していた。
そろそろ時間だ。
俺は教材を持ち職員室を後にした。
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