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「ボス達ってさ、誰だか分かる?」
「分かるわけないでしょっ!私は隣のクラスなの。それに、あんなクラスとは関わりたくないし」
「俺も一応…その関わりたくないクラスの先生なんだけど?」
俺は意地悪く言うと女子生徒は焦った顔をした。
「いやっ…先生は先生、クラスはクラスなのっ」
「…あっそ。」
そう素っ気なく言って俺は天井を見上げた。
てゆうか、花音はどんないじめを受けてたんだ?
俺は気になって隣に寝転んでいる女子生徒に聞くと女子生徒はズバズバと答えて言った。
「…まずは水かけでしょ、暴力振るう、悪口言う、閉じ込める、レイプされる、髪を掴む、服を脱がず…そのくらいかな、可哀想だよね…本当に。」
俺はその全部の言葉を聞いて体が固まってしまった。
そんなこと…されてたのか…?
家ではあんなに明るかったのに…
でも、いつ頃だったかな…1日だけ、俺に泣きついて来たことがあったよな
『お兄…ちゃん…っ』
『花音、お前…どうしたんだよ』
『…グズッ…お兄…ちゃ、ん…』
『バカ花音。泣いてるだけじゃ分からないだろ?』
『だって…グズッ…ふぇ…っ』
『たくっ…泣き虫…ほら、おいで。俺がギュってしてあげるから…な?』
『…お兄ちゃんっ!』
『よしよし…もう大丈夫だからな…』
あの日、俺は花音を自分の胸に押し込み力強く抱きしめたのを覚えている。
花音はたまに泣くけどあんなに泣いた花音は初めて見た。
花音は泣き顔が1番かわいかった。
だから俺はいつも花音にツンツンして泣かせようとしていた。
ツンツンするとすぐに花音は涙目になるから。
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