~はじまり~

3/7
前へ
/7ページ
次へ
聖母マリアのように温かかった表情は一変。 そこには黒翼を広げ、黒く露出の高いドレスに身を包んだ女王――ペルセフォーネが佇んでいた。 「母としてお前の力を吸い続けてはや3ヶ月……ついに、この時がきたわ!!」 片手で赤ん坊をかかげ、にやにやと牙を剥き出しにするペルセフォーネ。 その眼差しには冷酷な光が宿り、 「破壊神さんよぉ、遺言ぐらいなら聞いてあげるわよ!!」 「貴様風情の下っ端がこの俺を殺すだと? ふっ、笑わせてくれるじゃないか」 つぶらな瞳をつりあげ、破壊神は鼻で笑う。 「力を吸い続けてきた? 我の魔力は無限だということを忘れていたようだな、ペルセフォーネ」 「なっ!?」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加