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聖母マリアのように温かかった表情は一変。
そこには黒翼を広げ、黒く露出の高いドレスに身を包んだ女王――ペルセフォーネが佇んでいた。
「母としてお前の力を吸い続けてはや3ヶ月……ついに、この時がきたわ!!」
片手で赤ん坊をかかげ、にやにやと牙を剥き出しにするペルセフォーネ。
その眼差しには冷酷な光が宿り、
「破壊神さんよぉ、遺言ぐらいなら聞いてあげるわよ!!」
「貴様風情の下っ端がこの俺を殺すだと? ふっ、笑わせてくれるじゃないか」
つぶらな瞳をつりあげ、破壊神は鼻で笑う。
「力を吸い続けてきた? 我の魔力は無限だということを忘れていたようだな、ペルセフォーネ」
「なっ!?」
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